バーテープの巻き方を初心者向けに解説!失敗しない7ステップとコツ

メンテナンス

バーテープを自分で交換してみたいものの「どちら向きに巻けばいい?」「ブラケット周辺が難しそう」と不安に感じていませんか。

バーテープは見た目だけでなく握りやすさや快適性にも関わる大切なパーツです。ポイントは巻く方向・重ね幅・テンションをできるだけ一定にすることです。

この記事では、バーテープの巻き方を初心者でも実践しやすい7ステップに分けて解説します。ブラケット周辺の処理や失敗しやすいポイント、きれいに仕上げるコツまで紹介するので、初めて交換する方もぜひ参考にしてください。

バーテープの巻き方を初心者向けに7ステップで解説

バーテープの交換は一見すると難しそうですが、基本的な順序を覚えれば自宅でも挑戦できます。大切なのは一気に巻こうとせず、左右のバランスや重なり具合を途中で確認することです。

初めてなら少し時間に余裕を持ち、失敗したら数周戻してやり直すくらいの気持ちで進めましょう。

バーテープを巻く前に必要な道具をそろえる

作業を始める前に必要な道具を手の届く場所へまとめておきましょう。途中でハサミを探したり仕上げテープを準備したりすると、せっかく一定に保っていたテンションが緩んでしまいます。

基本的に用意したいものは次のとおりです。

  • 新しいバーテープ
  • ハサミ
  • ビニールテープまたは付属の仕上げテープ
  • バーエンドプラグ
  • 汚れを拭き取るウエス
  • ケーブル固定用のテープ
  • 必要に応じてクリーナー

特に仕上げ用テープは作業前に必要な長さへ切っておくと便利です。巻き終えたあと、バーテープを押さえながら慌てて準備する必要がなくなります。

古いバーテープを外してハンドルをきれいにする

新しいバーテープをきれいに巻くには古いテープを外したあとの下準備が重要です。バーエンドプラグを外し、仕上げテープを剥がしてから古いバーテープを巻いてある方向と逆向きにほどいていきます。

このとき、古いバーテープの巻き方を観察しておくのもおすすめです。「どの位置まで巻いてあったか」「ブラケット周辺をどう処理していたか」を確認しておくと、新しいバーテープを巻く際の参考になります。

粘着剤やテープの残りがハンドルに付着していたら、できる範囲できれいに取り除きましょう。凹凸が残っていると新しいバーテープを巻いたあとに握った感触が悪くなることがあります。

ケーブルやアウターがハンドルに沿って固定されている場合は、その状態もチェックします。テープが剥がれている場合は巻き直しておくと安心です。

ブラケットカバーをめくりケーブル類を確認する

続いて左右のブラケットカバーを前方へめくります。ブラケットの根元が見える状態にしておくことで、テープを隙間なく通しやすくなります。

ここで見ておきたいのがブレーキやシフトに関係するケーブル類です。バーテープの下を通っているアウターケーブルが浮いていないか、固定テープが剥がれていないかを確認します。バーテープを巻いたあとでは確認しにくいので、気になるところがあればこの段階で整えておきましょう。

また、左右のブラケット位置が大きくずれていないかを見る機会にもなります。ただし、レバーの固定位置そのものを変更する場合は使用しているコンポーネントやハンドルの指定トルクを確認してください。

バーテープ交換は単なるドレスアップではありません。普段は隠れている部分を確認できる、ちょうどいいメンテナンスの機会でもあります。

バーエンド側からバーテープを巻き始める

準備が整ったら、いよいよバーテープを巻いていきます。基本的にはドロップハンドルの下側、つまりバーエンドからスタートします。

最初の一周はバーテープの一部がハンドルの端から外側へ出るように巻きます。余らせた部分は、最後にバーエンドの内側へ折り込んでプラグで固定するためです。

短すぎるとプラグで固定しにくくなります。一方で長く余らせすぎると、ハンドル内部でテープが厚くなり、プラグを差し込みにくくなる場合があります。

最初の数周は特に慎重に巻きましょう。バーテープに適度なテンションをかけながら前のテープへ一定幅を重ねて進みます。引っ張る力が途中で変わると、見た目だけでなく握ったときの太さにも差が生まれます。

ブラケット周辺を隙間なく巻いていく

バーテープ巻きで多くの人が迷うのがブレーキ・シフトレバーのブラケット周辺です。曲線とレバー本体が重なるため、普通に巻き進めるだけではハンドルが露出する場所ができることがあります。

まずはブラケットの直前まで、通常と同じ重ね幅を保って巻きます。

製品によってはブラケット裏側を覆うための短いバーテープが付属している場合があります。その場合は先にレバー固定部付近へ短いテープを当て、その上から本体のバーテープを巻いていく方法があります。

もうひとつ知られているのが「8の字巻き」です。ブラケットの上下をまたぐようにテープを通す方法で、うまく巻けば露出部分を減らせます。

ただし、8の字巻きはテープを多く使用します。初心者の場合は、ブラケットカバーを一度戻して隙間が見えないか確認しながら進める方が失敗を減らせます。

ハンドル上部まで一定の間隔で巻き進める

ブラケット部分を通過したら、そのままハンドル上部へ向かって巻いていきます。ここからは、重ね幅とテンションを一定に保つことを意識してください。

見た目を整えるポイントは「一周ごとの幅をそろえること」です。

前のテープへ深く重ねすぎると、厚くなりすぎるうえ、最後に長さが足りなくなる可能性があります。逆に重なりが少なすぎると使用しているうちに隙間が開きやすくなります。

カーブ部分では外側のテープ間隔が広がりやすいため、ハンドルの内側だけを見て巻かないことが大切です。2〜3周巻くたびに少し離れて全体を見ると、傾きや重なりの乱れに早く気づけます。

「ちょっとズレたけど後で何とかなる」と進めてしまうよりその場で一度ほどいて巻き直す方が、最終的にはきれいに仕上がります。

巻き終わりを斜めにカットして仕上げる

ステム付近の予定していた位置まで来たら、巻き終わりを仕上げます。

そのまま真横にテープを切ると最後の端が斜めに残って不格好になりやすいため、バーテープの端を斜めにカットし、巻き終わったときに端がハンドルに対してなるべく直線になるよう調整します。

位置が決まったらバーテープの端を仕上げ用テープで固定します。仕上げテープは2〜3周程度巻く方法が一般的ですが、製品付属のフィニッシングテープを使用する場合は、その製品の説明に従ってください。

最後にバーエンド側へ戻り、最初に余らせたバーテープをハンドルの内側へ折り込みます。その上からバーエンドプラグをしっかり差し込みます。反対側も同様に巻き、左右の巻き終わり位置や太さが大きくずれていないことを確認すれば完成です。

バーテープの巻き方で迷いやすい方向と重ね幅

手順を理解できても「右と左でどちら向きに巻くのか」「どのくらい重ねればいいのか」で手が止まる人は少なくありません。

巻き方向には握ったときにテープが緩みにくくする考え方があります。製品による違いもあるため、付属説明書があれば必ず併せて確認しましょう。

左右のバーテープはどちら向きに巻くのか

バーテープの巻き方では左右をまったく同じ方向へ回すのではなく、基本的には左右対称になるよう巻きます。

Park Toolではライダー側から見た場合、ドロップ部分について右側は時計回り、左側は反時計回りになる巻き方を紹介しています。これは、走行中に手から加わる力によってテープが緩みにくくする考え方です。

ただし、見る方向が変わると「時計回り」「反時計回り」の表現も逆に感じられるため注意してください。

初心者の場合「右は時計回り」と文字だけで覚えるより左右のバーを鏡写しになるように巻く、と考える方がわかりやすいでしょう。

ブラケットより上では巻き方向を変える方法もあります。レバー周辺の巻き方によって方向が変わるため、最初は片側を完成させ、その仕上がりを参考に反対側を巻くのがおすすめです。

バーテープの重ね幅はどのくらいが目安なのか

バーテープは、前の一周へある程度重ねながら巻く必要があります。

具体的な重ね幅はテープの幅や厚み、裏面の粘着部分などによって変わるため、すべての製品に同じ数値を当てはめることはできません。

目安として考えやすいのは、前に巻いたテープへおおむね3分の1から半分程度を重ねながら、裏側まで隙間がないか確認する方法です。

粘着部分が中央に設けられたタイプでは粘着面がハンドルへ適切に触れるよう、メーカー指定の重ね方を優先してください。

重要なのは「何mm重ねたか」より、左右で重なり方が大きく変わらないことです。特にカーブでは重ね幅が変化しやすいため、ハンドル表側だけでなく裏側も確認しましょう。

引っ張る強さを一定にしてシワを防ぐコツ

バーテープは、ある程度引っ張りながら巻いた方がハンドルへ密着します。しかし、力任せに引っ張ればいいわけではありません。

素材によって伸びやすさや強度が異なり、強く引きすぎるとテープそのものが伸びすぎたり最悪の場合は途中で切れたりすることがあります。

新品を開封したら本格的に巻く前に端の部分を軽く引っ張り「どの程度伸びる素材なのか」を確認しておくと安心です。巻くときは、片方の手でテープに軽くテンションをかけ、もう片方の手でハンドルへ沿わせるように進めます。

カーブでシワができそうになったら、そのまま押さえ込まないこと。1〜2周戻し、角度を少し変えて巻き直すときれいに収まりやすくなります。

バーテープの巻き方で重要なブラケット周辺の仕上げ

バーテープ交換の完成度を左右しやすいのがブラケット周辺です。普段から手を置く場所なので、見た目だけでなく握り心地にも影響します。

少し面倒に感じても途中でブラケットカバーを戻し、ハンドルが露出していないか確かめながら作業しましょう。

ブラケット部分で隙間ができる原因

ブラケット周辺に隙間ができる主な原因は、レバー本体を避けようとしてバーテープの角度が急になってしまうことです。

通常のハンドル部分なら一定の螺旋状に巻けますが、ブラケットではテープを上下へ大きく動かす必要があります。そのため、表から見ると問題がなくてもブラケットカバーを戻すと一部だけハンドルが見えることがあります。

対策は非常にシンプルです。ブラケットを通過した直後に、いったんカバーを元へ戻して確認してください。隙間があればその段階なら数周ほどくだけで修正できます。すべて巻き終えてから見つけると、かなりの範囲を巻き直すことになります。

付属の短い補助テープがある場合は、ブラケット固定部を覆う用途として活用すると仕上げやすくなります。

8の字巻きとシンプルな巻き方の違い

8の字巻きはブラケットの周囲でテープの進行方向を切り替えながら、数字の8を描くように巻く方法です。ブラケット周辺をテープで広く覆いやすい一方、通常よりテープを多く使いやすく、重なりが増えて部分的に太くなりやすい特徴があります。

一方、ブラケット横をシンプルに通過する巻き方もあります。補助テープを使ってレバー固定部周辺を先に覆えば、複雑な8の字巻きを使わなくてもきれいに仕上げられる場合があります。

どちらが絶対に正解というわけではありません。バーテープの長さや厚さ、ブラケット形状、メーカーが想定する巻き方によって適した方法は変わります。初めてなら購入したバーテープの説明書を確認し、その方法を優先するのが安心です。

左右の仕上がりをそろえるチェックポイント

バーテープをきれいに見せるなら、片側だけではなく左右を比較することが大切です。確認したいのは主に次のポイントです。

  • バーエンド部分の厚み
  • バーテープの重ね幅
  • ブラケット周辺の厚み
  • 巻き終わりの位置
  • 仕上げテープの幅
  • 左右の柄やロゴの見え方

片側を完成させたら、巻き終わりの位置を測っておくと反対側をそろえやすくなります。

柄入りのバーテープは、とくに重ね方の違いが目立ちやすいものです。巻いている途中でたびたび左右を比較すると、完成後の違和感を減らせます。

最後は実際にハンドルを握ってみましょう。見た目がそろっていても、片側だけ極端に太く感じるなら、重ね幅に差がある可能性があります。

バーテープの巻き方でよくある失敗と対処法

初めてのバーテープ交換では多少の巻き直しは珍しくありません。「失敗した」と焦る必要はなく、粘着面や素材に問題がなければ途中まで戻して修正できるケースもあります。

むしろ違和感に気づいた時点で修正することが、きれいに仕上げる近道です。

巻いている途中でバーテープが足りなくなる場合

バーテープが最後まで届かない原因として多いのが、重ね幅を大きく取りすぎているケースです。

特にブラケット周辺で何重にもテープを重ねたり、8の字巻きで多く使用したりすると、想像以上に長さを消費します。途中で足りないと気づいた場合は、無理に重ね幅を狭くして最後だけ帳尻を合わせるのではなく、一度巻き戻して全体を調整しましょう。

また、巻き始めでバーエンドから必要以上にテープを余らせることも長さ不足につながります。左右を巻く場合は、最初の片側でどの程度テープが余ったかを覚えておくと、反対側で調整しやすくなります。

厚手のテープや短めの製品では巻ける範囲にも差があるため、商品説明やメーカーの巻き方も確認してください。

バーテープにシワや隙間ができる場合

シワが生じる代表的な場所は、ドロップ部分のカーブとブラケット付近です。

曲がった場所を直線部分と同じ角度で巻こうとするとテープの片側だけが余り、シワが発生します。対処するときは無理に指でシワを押しつぶすのではなく、一度戻して角度を調整しましょう。

反対に隙間が見える場合はテープの重ね幅が少なすぎるか、カーブでテープが外側へ逃げている可能性があります。巻きながら表面だけを見るのではなく、ハンドルの裏側も確認するのがポイントです。

一周巻くごとに確認すると作業が進みませんが、2〜3周ごとなら大きな負担になりません。少し遠回りに感じても、この確認が最終的な仕上がりを大きく左右します。

バーエンドや仕上げテープが外れる場合

巻き終えたあとに意外と起きやすいのが、バーエンドプラグや仕上げテープの緩みです。バーエンド側では、最初に余らせたバーテープを内側へ均等に折り込み、その上からプラグを固定します。

テープの量が多すぎるとプラグが十分に入りません。逆に少なすぎると固定しにくくなることがあります。バーエンドプラグには押し込むタイプだけでなく、ボルトで固定するタイプなどもあるため、必ず製品の構造を確認してください。

仕上げテープについても、汚れや汗が付いた表面へ貼ると粘着しにくくなります。巻き終わりをしっかり押さえてから固定し、端が握る位置へ来ないよう仕上げると剥がれにくく、見た目もすっきりします。

バーテープの巻き方を覚えてロードバイクを快適にしよう

バーテープを自分で巻けるようになるとロードバイクの雰囲気を気軽に変えられるだけでなく、自分好みの握り心地を追求しやすくなります。

交換作業そのものも自転車の状態を確認する良い機会です。最後に交換時期や選び方、ショップへ任せる判断基準を確認しましょう。

バーテープを交換するタイミングの目安

バーテープに「必ず何か月ごとに交換する」という絶対的な周期はありません。走行距離や使用頻度、汗の量、雨天走行の有無、保管環境などによって劣化速度が変わるからです。

交換を考えたいサインとしては、表面が擦れている、グリップ感が落ちている、汚れが取れにくい、テープがずれている、クッション性が低下しているといった状態があります。落車などでテープが破れた場合も交換を検討しましょう。

また、ケーブル交換やハンドル周辺の整備に伴ってバーテープを外した場合は、新品へ交換するケースも少なくありません。

「まだ使えるから」と見た目だけで判断するのではなく、実際に握ったときの感触もチェックするのがおすすめです。

バーテープの素材や厚みを目的に合わせて選ぶ

バーテープには、コルク系、EVA系、ポリウレタン系などさまざまなタイプがあります。選ぶときはデザインだけでなく、厚み、グリップ感、クッション性、表面の滑りにくさなども確認しましょう。

長距離を走る人なら、厚みや衝撃吸収性を重視したいと感じるかもしれません。一方で、ハンドルからの感触をダイレクトに受け取りたい人には、薄手のタイプが合う場合があります。

ただし、厚ければ必ず快適になるとは限りません。手の大きさやグローブとの組み合わせでも感じ方は変わります。現在使っているバーテープの厚みを基準に選ぶと失敗しにくいでしょう。

自分で巻くかショップに依頼するか判断する

バーテープ交換だけであれば、自転車メンテナンスのなかでは比較的挑戦しやすい作業です。

一方でブレーキ・シフトケーブルの交換や油圧ホースの調整、レバー位置の変更などを同時に行う場合は、作業の難易度が上がります。

初めてで不安なら、まずバーテープだけを交換するところから始めるのがおすすめです。次のような場合は、無理をせずショップへの相談も検討してください。

  • ケーブルやホースに傷みが見つかった
  • ブレーキレバーの位置も変更したい
  • カーボンハンドル周辺の作業に不安がある
  • バーテープを巻いたあとレバー操作に違和感がある
  • バーエンドプラグを確実に固定できない

バーテープは手と自転車が触れる大切な部分です。多少時間がかかっても、焦らず一周ずつ確認しながら巻いてみてください。一度コツをつかめば、カラーや厚みを変えながら自分好みのロードバイクへ仕上げる楽しみも広がります。

まとめ

バーテープの巻き方で大切なのはバーエンド側から適度なテンションをかけ、重ね幅をできるだけ一定にしながら巻くことです。

特にブラケット周辺やハンドルのカーブは隙間やシワが生じやすいため、数周ごとに状態を確認しましょう。左右を鏡写しのように仕上げ、巻き終わりとバーエンドプラグを確実に固定すれば見た目も握り心地も整いやすくなります。

初めての場合は完璧を急ぐ必要はありません。違和感を見つけたら数周戻って巻き直すことが、結果的にきれいに仕上げる近道です。使用するバーテープによって厚みや伸び方、粘着面の構造は異なるため、メーカーの説明も確認してください。

まずは時間に余裕のある日に挑戦し、自分好みの握り心地に仕上げてみましょう。

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